再エネ用語辞典

ノンファーム

のんふぁーむ

発電された電力を送電する際に、送電線の容量を予め確保して接続・送電することをファーム接続と言う。

一方、送電容量には通常一定の余裕(空き容量)を持たせた運用をしていることから、通常時はこの空き容量を利用して送電し、混雑時(送電容量に空きが無くなった場合)には出力を抑制される前提で接続・送電することをノンファーム接続と言う。

これまではファーム接続のみが認められてきたが、2021年から基幹系統についてはノンファーム接続が認められることとなった。これまで新規の再生可能エネルギー発電所を建設する場合、(余裕分を含めた)送電容量が不足するのであれば、送電線の増強工事が必要となり、その費用が再エネ事業者にとっての負担となっていた。

ノンファーム接続が導入されたことで、既存の系統の空き容量を最大限活用でき、より低コストでの再エネ導入が期待される。今後は基幹系統だけでなく、ローカル系統についてもノンファーム接続を導入する方向で政府内で議論がされている。